放送番組審議会議事のあらまし
2010年10月13日(水)
開催月日 | 2010年11月10日(水) |
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開催場所 | 静岡朝日テレビ本社 |
出席委員 | 【委員長】 岡本 肇 【副委員長】 杉田 豊 【委員】 西田 公昭 髙木 美恵子 表 信吾 古知 弘行 伊藤 洋一郎 (9名中2名欠席) |
課題番組 | 地球を守ろう!プロジェクト TeamEarth 「浅井慎平の環境紀行 伊豆 恵みの海」(静岡朝日テレビ制作) 2010年8月14日(土)16:00~16:55放送 |
番組概要 | 海の恩恵を受け、生命力あふれる伊豆半島。三方を海に囲まれた環境の中で自然と共生する独自の生活文化を人々は育んできた。特に西伊豆から南伊豆にかけての地区は未来に残したい雄大な自然があり、海の幸が豊かな場所だ。また、この地区には古くから伝わる海の伝統漁も数多く残されている。 番組では伊豆の荒々しく雄大な海岸線の景観を織り交ぜながら、四季折々に違う表情を見せる海や港町の光景、失われつつある伝統漁法や“海の恵み”と生きる人々の暮らしを伝える。 旅人は浅井慎平。旅は、南伊豆町・下流(したる)の消えゆく海女漁を支える女性たちを訪ねるところから、沼津市・井田(いた)の昔ながらの塩作りを復活させた平窯製塩へ。最後に、西伊豆町・田子(たご)の鰹節の製造業の伝統と味を守り継ぐ親子に密着する。 |
審議内容 | 委員からは「美しい映像と落ち着いたナレーションが調和して、しみじみと心に染み込むような番組だった」「番組を見終わった後に、美しい静岡県に住んでいる誇りと、それを守る責任感が自然に湧いてきた」「遠慮がちな浅井慎平さんのインタビューに、タレントにはない親近感を感じた」「環境保護を声高に主張するのではなく、自然を通した時の流れをうまくとらえていた」「オープニングに美しい映像で視聴者を引き付け、エンディングで静かにコンセプトを語らせる演出は秀逸だった」――という評価を頂いた。 その一方で、「せっかく浅井慎平さんが出演しているのだから、彼の写真家としての眼を通した作品を見せてほしかった」「浅井さんが地元の人たちと接触する時間が少なく、インタビューも中途半端で全体的に物足りなさを感じた」「この番組と環境を守る視点とのかかわりが説明不足ではなかったか」「『海の恵み』とタイトルにありながら、衰退産業ばかり紹介していた。継続・発展する産業も取り上げてほしかった」「次はぜひ伊豆の山を取り上げてほしい」――といった指摘や提言を頂いた。 |
次回日程 | 2010年11月10日(水) |