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放送番組審議会

放送番組審議会とは

静岡朝日テレビは、放送番組の適正化を図ることを目的に、毎月(8・12月を除く)1回、番組審議会を開催しています。
審議会は、有識者によって構成され、番組に対する評価や放送全般についてなど、さまざまな角度から率直なご意見をおうかがいする、放送法に基づく機関です。

放送番組審議会議事のあらまし

2024年10月

開催月日 2024年10月09日(水)
開催場所 静岡朝日テレビ本社
出席委員 委員長   伊藤 洋一郎
副委員長  加藤 裕治
委 員   川口 澄生
      海野 尚史
      広田 奈都美
      松田 直子
      永松 典子(欠席のためリポート提出)
課題番組 ■課題番組『とびっきり!しずおか』拡大版
 制 作:静岡朝日テレビ
 放 送:9月26日(木) 午後1時45分~午後7時00分
              ※途中『ANNスーパーJチャンネル』をはさむ
 出 演:MC  )橋本ありす・佐野伶莉(静岡朝日テレビアナウンサー)
 スタジオ)伊地健治(静岡朝日テレビアナウンサー)
 天気  )渡部圭吾(気象予報士)
 ゲスト )大谷昭宏(ジャーナリスト)、八代英輝(国際弁護士)
 ニュース)石田和外・栗田麻理(静岡朝日テレビアナウンサー)







審議内容 主なご意見
【番組全体を通して】
 ・長時間の番組で、途中から視聴し始めた方にもわかるように繰り返し説明する傾向になってしまうのは仕方がないとしても、判決当日朝のひで子さんの様子や、獄中からの巌さんの手紙のパート、過去に撮り溜めてあった映像を交えながら伝えられており、工夫を感じられた。
・ゲスト大谷さんのコメントはとても興味を惹かれ、わかりやすい話し方で安定感があり、素晴らしい人選であったと思う。
 ・裁判の行方、袴田巌さんや姉のひで子さんの様子、そしてスタジオが非常にうまく連動して放送されていた。判決内容の解説や、支援してきた方々のコメントをもらうなど、最大限スムーズに進行したよい番組だった。
 ・ゲスト大谷さんを中心に番組が進んでいて、逆に言えば大谷さんなくしては成立しなかったのではないかとも思えた。
 ・真面目に番組を作っていてよい番組だったとは思うが、見てもらう仕掛けが少なく、パネルも伝えたいという熱量があまり感じられず、会議や説明会のような感じで進んでいる部分も見受けられた。
 ・全国ニュースの時間帯を控えていたとはいえ、ひで子さんや弁護団の会見を時間の許す限り放送したほうがよかったのではないか。
・袴田事件はメディアの立ち位置を再確認する事件であった。謝罪記事を載せた新聞社もあるが、冤罪事件の報道におけるメディアの役割と責任を考えるきっかけにしてみてはどうか。
 ・見たシーンの中に視聴者の琴線に触れるような事実があり、そのことをきっかけに何かを考えるようになれば、5時間報道することに意味はあると思う。そうでなければ、報道機関のために5時間報道しただけの番組になってしまうのではないか。
 ・頭の中では冤罪事件の重要性は分かっているつもりだが、なかなか実感できてない感覚は正直今でもある。重要ニュースほどあえて避ける視聴者が増えているという統計も一部ではあるが、そういった人たちへどう伝えていくのかということが、今後の重要な課題として課せられているのではないか。
 ・この手の報道を扱う際は、問題点や問題の核心部分を今後に生かしていけるような報道になるとよい。見たことによって、視聴者にいろいろ考えさせられるような内容を織り込んでいくことが報道としての責任だと思う。
 ・無罪でよかったと終えるのではなく、今回の判決が注目されているうちに、ほかの冤罪事件の取り上げや、刑事司法のあり方、再審法について考察ができる機会があってもよいと思う。

【袴田事件および再審判決報道について】
 ・ここまで深く袴田事件の背景や内容を知る機会がなかったので、大変勉強になった。
 ・前半部分は事件判決の速報に徹したという点で、十分にメディアとしての役割を果たせていたといえる。
 ・結果的に無罪となってホッとしたと同時に、袴田巌さんやひで子さんがもし途中で亡くなられていたらどうなっていたのかとも考えた。
 ・記者が走り出してきて無罪判決を伝えたシーンは、とても生き生きして熱を帯びており、テレビのこういったシーンは良いものだと改めて感じた。
・番組の後半では、熊本元裁判官の苦悩や、これまで決してあきらめなかったひで子さんの生き様など深い背景を知ることができた。
・再審判決におけるポイントを分かりやすく提示しており、ゲストが的確に解説を加えることで、事件の本質に迫るための助けになっていた。
 ・捏造が認められたから無罪になりました、というのは裁判報道としては少し雑な表現である。判決文では、排除した後の証拠では有罪の判断はできないとなっているため、報道内容の正確さは大事である。
 ・事件における検察と警察の関係性についての問題提起や議論をしてもよかったのではないか。
 ・静岡朝日テレビとしても長く取材をされてきて、その時々の状況を伝えてきたと思うが、今後またどのような対応をするのかなというところも伺えればと思う。


こうした意見をいただきました。
次回日程 2024年11月13日(水)

放送番組種別ごとの放送時間量

番組種別 2023年10月~2024年3月第3週合計放送分数(分)
報道 13,100
教育 7,033
教養 13,374
娯楽 19,795
通信販売 6,813
その他 270
対象期間の放送時間全体 60,385

CM放送時間量

CM放送時間量(分)
対象期間におけるCMの放送時間
(上記放送時間全体に含まれる)
10,286

対象期間
2023年10月16日(月)~2023年10月22日(日)
2023年11月20日(月)~2023年11月26日(日)
2023年12月18日(月)~2023年12月24日(日)
2024年01月15日(月)~2024年01月21日(日)
2024年02月19日(月)~2024年02月25日(日)
2024年03月18日(月)~2024年03月24日(日)