放送番組審議会議事のあらまし
2011年02月09日(水)
開催月日 | 2011年2月9日(水) |
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開催場所 | 静岡朝日テレビ本社 |
出席委員 | 【委員長】
岡本 肇 【副委員長】 杉田 豊 【委員】 髙木 美恵子 表 信吾 諏訪 求 古知 弘行 伊藤 洋一郎 (9名中7名出席) |
課題番組 | 「DaiwaHousePresents
二代目の肖像 中村吉右衛門の世界~芸の極みを求めて~」 静岡朝日テレビ制作 2011年1月16日(日)15:30~16:55放送 |
番組概要 | 歌舞伎役者・二代目中村吉右衛門は、陰影に富む演技、深みのあるセリフのうまさなどで大きな存在感を示している。また、かつてのテレビドラマ「鬼平犯科帳」では長谷川平蔵役を演じ、今も多くの人々を魅了している。
番組では、吉右衛門の宿命的生い立ちから二代目襲名の重責、歌舞伎の演技とドラマの「鬼平」、そして吉右衛門の歌舞伎界への想いを描く。さらに初代ゆかりの浅草を訪ねるほか、趣味の絵画で日本人の心「富士山」を描く姿などを通じて、歌舞伎とともに生きる中村吉右衛門の真の姿に迫る。 |
審議内容 | 委員からは「感動的で、素晴らしい作品に仕上がっていた」「初代との対比映像が興味深かった」「ナレーションや出演者の談話では印象的な言葉を丁寧に拾っており、それぞれの表現にクオリティの高さを感じた」「心に残る映像が随所にあり、いつまでも忘れないだろう」「壱岐島の子どもたちとの交流が好ましく伝わってきた」――という評価を頂いた。
その一方で、「番組全体で視聴者を吉右衛門礼讃に導くような意図が感じられた。もっと吉右衛門の人間臭い部分も描いてほしかった」「85分は長かった。特に後半、一本調子で歌舞伎の演目が続くが、歌舞伎に興味のない視聴者には冗長感があった」「伝えたいことが多過ぎて、様々な話題を詰め込み過ぎていた」「男性ナレーターのトーンが重すぎた」「番組タイトルが長過ぎ、番組ガイドに収まりきれないと視聴機会を損なうのではないか」――といった指摘や提言を頂いた。 |
次回日程 | 2011年3月9日(水)
課題番組:TeamEarth「浅井慎平の環境紀行 伊豆 生命の森」 |